経営者の世代交代のタイミングは、どの企業でも頭を悩ませる問題です。
皆さんは後継者の事業承継時の年齢について考えたことはありますか?
中小企業白書によると、後継者の事業承継時の年齢が若いほど、事業承継後の業績が良くなったと回答する割合が高くなっています。
出所:中小企業白書2013
では、後継者は自分の事業承継時期をどう評価しているでしょうか?
事業承継のタイミングを事業承継時の後継者の年齢別に、「ちょうどよい時期だった」と回答した割合が高い年齢層は40歳から49歳でした。こちらも若い年齢層の方が「ちょうど良い時期だった」と回答した割合が高くなっています。ただし、「ちょうどよい時期だった」と回答した後継者の平均年齢43.7歳に対し、後継者の事業承継時の平均年齢は50.9歳と約7歳の差があり、後継者がちょうどよいと思っている時期は実際の事業承継時期より早いことが分かります。
出所:中小企業白書2013
今回のコラムでは、後継者の事業承継時の年齢をポイントに書きましたが、最も重要なことは後継者が育っていることです。
中小企業では、後継者の育成に5年から10年はかかるといわれています。後継者が43.7歳の時が事業承継のベストタイミングだとすると、10年前の33歳から後継者の育成を始めることになります。後継者の候補者を決めるところから考えると、いかに早い時期から事業承継の準備をすべきか分かるのではないでしょうか。
ひまわり税理士法人
佐久間 暁子