QRコードを利用したコンビニ納付

2019年1月4日から、今までのコンビニ納付に加えて、新たに「QRコード(PDFファイル)を利用したコンビニ納付」という方法が導入されます。今までは税務署が発行するバーコード付きの納付書でないとコンビニで納付できませんでしたが、この方法では税務署から納付書を取り寄せたり、貰いに行ったりする必要がなくなります。

このQRコードを利用したコンビニ納付は、まず自宅等で作成・出力したQRコード(PDFファイル)をコンビニに持参し、キオスク端末(FamiポートまたはLoppi)に読み取らせることによりバーコード(納付書)を出力します。そして、そのバーコード(納付書)によってレジにて現金で納付します。

11月20日時点での国税庁ホームページによると、詳細な利用方法等については、今後お知らせされていくようです。

QRコードの作成・出力方法については、以下の2つの方法があります。

  • 税務署の確定申告書等作成コーナーで出力・作成
    所得税や消費税、贈与税の申告書を作成する際に、QRコードの作成を選択することで、申告書に併せて、QRコード(PDFファイル)を印字した書面が出力(作成)されます。
  • 国税庁ホームページからの作成・出力
    国税庁ホームページのコンビニ納付用QRコード作成専用画面において、納付に必要な情報(住所、氏名、納付税目、納付金額等)を入力することで、QRコード(PDFファイル)を印字した書面が出力(作成)されます。

どちらの方法でQRコードを作成した場合でも、スマートフォンやタブレット端末に保存し、そこからキオスク端末に読み取らせることも可能です。

また、QRコードを利用したコンビニ納付の注意点としては次の点が挙げられます。

  • 納付できる金額は今までのコンビニ納付と同様に30万円以下で現金のみの支払であること
  • 利用可能なコンビニがローソン系やファミリーマート系であり、セブンイレブンでは取り扱いがないこと
  • 対象となる税目が個人を対象とした所得税や消費税、贈与税であること

いずれは利用可能な税目が増えたり、大手コンビニ全てで取り扱いができるようになったりするかも知れません。そうなると、いつかは紙の納付書のない社会ということにもなるのではと思ったりもしています。

話が脱線してしまいましたが、毎年納税がある方は振替納税を行っていたり、納付書の送付があったりするので活用の機会は乏しいかと思いますが、単年で納税が発生し、その金額が数万円ほどである場合には、この新たな納税方法を活用されてみてはいかがでしょうか。

ひまわり税理士法人
佐藤 由顕

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